ネットワークの種類

一口にネットワークと言っても、その性質や規模からいくつかの種類に分けられますが、まずはインターネットの一般的な利用者にも深く関係する2つのネットワークについて解説したいと思います。

これら2つのネットワークは、インターネット回線の話ではあまり重要視されてはいないのですが、実はネットワークを理解する上で欠かすことの出来ない概念で、覚えておいて絶対に損はない基本事項なのです。

聞きなれない言葉や概念は頭に入りづらいものですが、何度も触れる内に覚えてしまうものですから、肩ひじを張らずに読んで頂ければと思います。

LAN

パソコン2台をケーブルで繋いでデータのやり取りを行えるようにしたら、それは立派なネットワークです。繋げる機器が何台であれ、こうして出来た、独立したネットワークのことをLAN(ローカルエリアネットワーク)と呼びます。

router

LANの形態は様々ですが、LANに属する機器が複数ある場合、通常はルーター(router)と 呼ばれる機器を用いてネットワークを構築します。ルーターがLAN内の機器を全て把握し、各機器に番号を割り当て、誰から誰へのデータなのかを管理して、 データの交通整理を行うのです。よって、ルーターは、LAN全体の管理者と言うこともできるでしょう。また、上図のような、一般家庭で構築されるネット ワークを家庭内LANと呼んだりもします。

LAN内の機器同士を結ぶ時に使われるケーブルは、LANケーブルと呼ばれます。様々な規格があり、性能にも差があるのですが、ここでは詳細は扱いません。また、ケーブルではなく無線を使ってデータのやり取りを行うルーターもあります。これが無線LANルーターで、無線が届く範囲内であればどこでも繋がるため、非常に便利です。

さて、ここまでに掛かる費用はと言うと、ルーター代と接続する機器と同じ数のLANケーブル代ということになりますが、電気代を除けば、何かを利用するための料金と言うのは掛かりません。

WAN

LANはローカル(局所的)な閉じたネットワークですので、そのLANに含まれる機器同士との通信はできても、LANの外との通信は行えません。

LANの外の機器と通信を行いたい場合は、そのLANと離れた場所にある別のLANとを結ぶ必要があります。そう言った広いエリアで通信を行うネットワークのことをWAN(ワイドエリアネットワーク)と呼びます。

lanandwan

LANを構築するのに必要なルーターですが、実はその一番の仕事は他にあります。

それは、ネットワークを繋ぐ機能です。

WANとは、離れた場所にあるLAN同士を繋いだものと言いましたが、WANを構成するLAN同士を結ぶのに必要なのがルーターです。LAN同士を結ぶとは、ルーター同士を結ぶことを意味します。ルーターはLANへの入り口の番人とも言えるかもしれません。

WANの規模は様々ですが、その最大のものは、世界中のネットワークを繋いだものになります。これがすなわち、インターネットです。

個人、団体、企業が勝手に作ったネットワークであるLANと、LANをいくつか結びつけたネットワークであるWAN、そして、それらLANとWANを繋いで1つの大きなネットワークにしたものがインターネットであるということです。

小難しくなってしまいましたが、一般的にはLANの外側、インターネット側のことをWANと呼ぶと言う認識でよいと思います。

さて、LANは自由に構築出来ても、WAN = 自宅外のネットワークについては利用者は関知出来ません。物理的なケーブルで繋ぎ、それを使ってデータのやり取りを行ってくれる存在が必要になる訳です。

これらを行ってくれるのが、回線事業者プロバイダです。

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